しあわせ

 

高田敏子


歩きはじめたばかりの坊やは
歩くことで しあわせ

歌を覚えたての子どもは
うたうことで しあわせ

ミシンを習いたての娘は
ミシンをまわすだけでしあわせ

そんな身近なしあわせを
忘れがちなおとなたち
でも 心の傷を
なおしてくれるのは
これら 小さな
小さな しあわせ




          

 

幸せって気づかいないところにそっと潜んでいるのですね。
時々は、そんな幸せに気づかなくては。
歩けるって幸せ。食べられるって幸せ。家事ができるってしあわせ!

高田敏子さんは戦争を経験して辛い思いもしましたが
そんな経験からぴかりと光る作品をたくさん残しました。
その優しい詩は、「台所詩人」とか「お母さん詩人」とか言われました。